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エムエム6 メゾン マルジェラコピー(MM6 Maison Margiela)は、2021-22年秋冬コレクションを発表した。
“リバース”をキーワードにウェアを再解釈
キーワードは“リバース”。裏表、上下、前後など様々な角度から“反転”させて再解釈することで、既存のウェアを一度リセット。慣れ親しんできたアイテムを新たなものへと変容させている。
この“反転”のアイディアや破壊、復元、再生のプロセスは、フランスの前衛作曲家、エリック・サティの実験的コードやリズムをはじめ、多様なアートからもインスピレーコピーションを得ているという。マルセル・デュシャンのレディメイドコピー、ジョン・ケージの環境音、アンディ・ウォーホルの広告、ポップアートなど、いずれも既成概念を問い直し、反転させるようなクリエイティビコピーティが着想源となっている。
裏と表の概念を反転
裏仕立てのウェアは、洋服の構造を浮き彫りにする。デニムジャケットやデニムパンツは、折り返しの部分や縫い合わせた継ぎ目がアクセントに。チェスターコートやテーラードジャケット、ライダースジャケットは、裏地が剥き出しとなっており、表と裏の概念そのものを反転させている。
裏返したサテンブラウスは、表に出たショルダーパッドがまるで装飾のように機能している。インサイドアウトのノルディック柄ニットは、模様を形作る構造の部分が模様として提示されることで、抽象的な印象に。Tシャツには、作曲家のシベリウスやサティ、ラヴェルの歪んだポートレーコピートを反転させてあしらった。また、エムエム6 メゾン マルジェラコピーのシグネチャーである白衣は、インサイドアウトのシアリングで仕立てることで、存在感のあるアウターウェアに変化を遂げている。
前後や上下の概念もリセット
また、前後ともに後ろ身頃を採用したテーラードジャケットやデニムパンツなども目を引く。ベーシックなトレンチコートも、前後同じく後ろ身頃を採用し本来前合わせがあるはずの場所にバックスタイルをセットし、スタンコピードカラーコピーのトレンチドレスに変化させた。変化のプロセスによって“原型”の概念がリセットされ、元よりこの形であるかのような佇まいを見せている。さらに、上下を逆転させたダブルハンドルのクラッチバッグも展開されている。
イーストパックとコラボ
また、コレクションにはイーストパック(EASTPAK)とコラボレーコピーションしたバッグコレクション「エムエム6 メゾン マルジェラコピーxイーストパック」が登場。イーストパックのシグネチャーであるキャンバス地のバックパックやバムバッグのコードを解体し、ウェアと同様“リバース”のアイディアを軸に再構築したリバーシブル仕様のバッグが披露された。
©MM6 Maison Margiela