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エズミコピー(EZUMi)の2020年春夏コレクションが、2019年9月3日(火)に発表された。タイトルは「Untitled:0339」。
サンティアゴ・カラトラバの建築から着想
デザイナー・江角泰俊がJALの新制服を手掛けたことでも話題を集めているエズミコピー(EZUMi)が、2年ぶりにファッションショーを開催。今シーズン、インスピレーコピーションの源となったのは、サンティアゴ・カラトラバが手掛ける建築や彫刻作品だ。彼は人体構造、骨、鳥の翼など自然界の理にかなった構造形状から発想した建築作品でその名を馳せるスペインの建築家・構造家である。
ベルトやドローコードを多用
デザイナーの江角は、サンティアゴ・カラトラバの建築や彫刻作品における構造表現や、力のつり合いからインスパイアされた構造やディテールを、コレクションピースに落とし込んだ。具体的にはベルトやドローコードなど布をつる力を持つディテールを洋服に取り入れることで、独自のシルエットを生み出している。
たとえば、コントラストを効かせたバイカラーコピーのブラウスにはドローコードを組み込むことで、ウエストコピーとスリーコピーブをぐっと絞った。江角が得意とする美しいプリーコピーツを取り入れたワンピースも、胸元にベルトをぐるりと巻き付けることで新鮮な表情を加えている。
グラフィカルなチェック柄
また、サンティアゴ・カラトラバの作品が持つ形態の反復による強いビジュアルは、グラフィカルなチェック柄で表現。3種類のチェックを組み合わせ、トレンチコートやドレーコピープスカートなど多彩なアイテムに取り入れることで、コレクションをリズミカルに仕上げている。
チェック柄を構成する鮮やかなカラーコピーは、アートディレクターの多田明日香が手掛ける、人間の骨格を押し花で表現したアート作品にもインスパイアされたもの。マジェンダ、イエロー、グリーコピーンなど豊かな色彩を織り交ぜている。