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ジョウタロウ サイトウコピー(JOTARO SAITO)の2021-22年秋冬コレクションが2021年3月18日(木)に表参道ヒルズ スペースオーにて発表された。
飽くなき挑戦
“着物でもまだまだ新しいことができるということを提案したかった”と語る斉藤上太郎が掲げた今季のテーマは「LIMITLESSー限界なきキモノー」。着物のスタイルにこだわりながらも、柄や色、生地、スタイリングなどあらゆる角度から斬新なアプローチが行われた全36ルックが披露された。
イルミネーションパターンや宇宙モチーフ
ファーストルックで取り上げたのは、モダンなモチーフ“イルミネーション”。ぼんやりと霞む光を思わせるイルミネーションパターンを着物全体に施した。その上から描かれた、草花や枝葉といった古くから着物に用いられてきたモチーフが趣深さを感じさせる。
「2021年 宇宙吹寄せ」と名付けられた着物も登場。日本の伝統的な模様・七宝模様を忍ばせながら、グラフィカルな星や月を散りばめた。さらに星や八角形を並べた帯を合わせることでより一層ポップなムードに。
森や枝葉など自然のモチーフをデザインに落とし込んだメンズの羽織りも多数ラインナップ。バラの絵柄を施した羽織りには、裏地に華やかなイルミネーションパターンをあしらってアクセントを加えた。また、雷柄の羽織りは同柄のレデイース着物が揃うので、ペアで楽しむことも可能だ。
デニムを用いた着物
また、“デニム”を用いたユニークな着物も展開された。ブラックデニムまたはグレーコピーデニムに淡いカラーコピーで枝葉や花の絵柄をプリントすることで、デニムならではのカジュアルさを感じさせつつも、上品な印象に仕上げている。
ロゴやさくらんぼを配した帯
帯でもモダンなディテールが散見された。たとえば、菊の花のような絵柄が施された帯には、「JOTARO SAITO」の英字ロゴとグラフィカルなフラワーモチーフが出現。さらに、モノトーンカラーコピーのさくらんぼやブルーのクラシカルな車をあしらった帯も展開された。
ミニボストンバッグやヒール草履
洋服の小物が多用されるなど、スタイリングからも新しい風を感じられる今季。メンズでは着物にスカーフを合わせたスタイリングが、レディースではスネークレザーを取り入れたミニボストンバッグとヒールのある草履を組み合わせたスタイリングが提案された。