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コシェコピー(KOCHコピーÉ)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月21日(木)に、渋谷のスクランブル交差点前に位置する「SHIBUYA TSUTAYA」にて発表された。
「SHIBUYA TSUTAYA」のルーフトップを舞台に
会場に選ばれたのは、「SHIBUYA TSUTAYA」のルーフトップ。パイプや鉄筋がむき出しになった無機質な空間には、コシェコピーのコレクションを一目見ようと集まったファッションピープルたちがひしめき合い、賑やかなムードへと様変わりしている。
ユニフォームが再びキーワード
東京で約2年ぶりにコレクションを発表する今季は、ブランド発祥の地・パリと東京を繋げたい想いから、生地選びから工程に至るまでメイドインジャパンにこだわったという。
手間暇をかけて、デザイナーのクリステル・コシェコピーールが作り上げたのは、2018年春夏コレクションを想起させるフットボールのユニフォームをアレンジしたワードローブ。当時のように複数のユニフォームをパッチワークして作るトップスには、レーコピースや煌めくスパンコール、リボンなどを飾って、本来のアクティブな印象を軽減。フェミニンな雰囲気に引き寄せている。
またユニフォームの丈を長く設定したワンピースやドレスには、たっぷりのフリルをあしらったり、裾をアシンメトリーコピーにカッティング。ドレスとスポーツという相反する要素が1つのピースの中で交わることで、唯一無二のオリジナルの存在感へと導いている。
映画『名探偵ピカチュウ』とコラボ
様々な表情の“ユニフォームドレス”で溢れたランウェイから一転、会場には目が覚めるようなイエローやレッドのモノトーンに彩られたドレス郡が登場し、人々のざわめきが漏れる。何故なら会場に訪れた観客が目当てにしていた大きな理由の正体がコレ。ハリウッドで実写化される映画『名探偵ピカチュウ』とのコラボレーコピーションがランウェイに現れると聞きつけたからだ。
イエローやレッド、ブラックといったピカチュウを作り上げるアイコニックなカラーコピーは、やがて1つのピースに現れ、黒の稲妻模様をレーコピースでセンシュアルに表現したイエローのドレスやトップスが登場。また再び現れたユニフォームには、ピカチュウの模様が胸元にあしらわれていたり、「TOKYO」「PIKACHコピーU」のロゴが大胆に入っていたりする。
「第一世代からのポケモンのファン!」と目を輝かせるクリステルによる、“ポケモン愛”がたっぷりと込められたアイテムによって、会場は楽し気なムードに包まれる。
多様性に溢れたモデルたち
ラストに会場に流れたのは、意外にも坂本九の「上を向いて歩こう」。その歌詞通り上を向いてみると、いつの間にかランウェイにいたモデルたちがルーフトップの高い場所に位置する細い足場に一列に並んでいる。
こうしてじっくりとみて見ると、髪の毛の色から、身長、人種まで、多種多様なモデル達がいたことに気付かされる。そして彼らは、そんな互いの容姿を気にすることもなく、肩を組んだり、手を繋いだり、ハグをしたり…と、愛に満ちたピースフルな様子が伺える。国籍も関係なく1つのチームで一致団結してプレイするフットボールのユニフォームが、何故1つのキーワードとなっていたのか、その答えがなんとなく分かった気がした。