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インプロセス(IN-PROCESS BY HALL OHARA)の2016年春夏コレクションが、2015年10月14日(水)に東京・渋谷ヒカリエで発表された。
ファーストルックに登場したのは、大きなゼブラプリントを施したワンピースに、幾何学柄のチェスターコートを合わせたコーディネート。シマウマが木の陰に隠れるように合わせたスタイルは、一気にサファリムードを盛り上げる。
アフリカの大地に咲く花々や、凛と立つ木々。至るところに潜ませた、ゼブラ、ヒョウ、シカ、パイソン…。ハンドペイントとコラージュを使って再現した動物たちとサバンナの風景が、陽気な雰囲気を醸し出す。ジャケットやスカート、トップスだけではなく、サンダルやスカーフ、靴下にも顔をのぞかせている。
そして、カモフラージュ柄に似せた薄手のカットジャカードや、アニマル柄の中に縦波模様やドット、ボーダーを取り入れて、ハイブリッドに合わせるテクニックも。どれもシンプルなシルエットだからこそ、プリントの秀逸さが際立っている。
サファリの野性的なイメージでありながらも、なぜか優しさを感じるのは、主張しすぎることないカラーコピーのせいだろう。カーキやベージュのアースカラーコピー、オレンジにグリーコピーンなどの薄い色を使ってまとめ上げ、柔らかなスタイルに。それは、軽い素材を用いたサファリジャケットや、ゆったりとしたサイドポケット付きのスカートやジャケットからも伺える。
デザイナー・大原由梨香とスティーブン・ホールが表現したのは、“プレイフルで夢幻的”なサファリとアフリカの美観。動物たちが草原を駆け回るような爽快さと、リラックスムード漂う今回のコレクションは、爽やかな余韻を残しながら幕を閉じた。