記事お勧め
アシードンクラウドコピー(ASEEDONCLOUD)の、2021年春夏コレクションを紹介。
“人の心に花を咲かせる職人”が主人公
今季の主人公は、木こりとして桜を育てながら大道芸人としても働き、人の“心”に花を咲かせる職人“心師”。“花咲か爺さん”の10代目の子孫として生まれた“心師”は、灰を撒いて桜を咲かせることはできないものの、誠意をもって桜の世話をすることで、森の中に桜の花を咲かせ続けている。また、人見知りながらも大道芸によって人を笑わせ、明るいムードを作り出すことに長けていた。
そんな“心師”の装いをイメージしながら、花が咲く時の、心に灯がともるような瞬間をデザインに落とし込んでいる。
桜の木の分布図をシャツに
象徴的なのは、森の中の桜の分布図を落とし込んだシャツだ。程良くゆったりとしたフォルムのシャツには、ぽつんと1本立っている桜の木もあれば、群生しているエリアも見受けられ、まるで空の上から春の森を眺めているかのような遊び心を感じさせる。また、左胸には主人公の居住空間近辺を指し示す文字を刺繍。あえて文字を反転させることで、鏡に写した時に読めるようになっている。
さらに、実際の桜の枝を使って作ったイヤーカフや、優しいタッチでウサギを描いたブラウス、シャツコートなども展開。また、熟練の職人の手によってレーコピースをあしらったスタンコピードカラーコピーのブラウスや、陽の光を通すレーコピース模様の編み目が印象的なニットスカートなど、桜が咲く森の風景の中に、すっと馴染むようなアイテムが散見された。
桜を伐採する時の正装ジャケットなどワークウェア
ウエストコピーにベルトを配した柔らかなベージュやホワイトのジャケットは、朽ちていく桜を伐採する時に着る正装のジャケット。正装着としてのクラシカルな佇まいに加え、作業がしやすいよう、動きやすいデザインに仕上げているのも特徴的だ。アクションプリーコピーツを施したゆとりのある身幅、ウエストコピーベルトを絞ると裾ポケットが閉じて中身が落ちにくい仕様など、細やかな工夫が凝らされている。
ホワイトの正装ジャケットには、カーテンのようなパターンの巻きスカートをコーディネート。このスカートにも、桜の世話をする際に風向きを読んだり、大道芸をする時の蚊帳として使ったりできるなど、機能的な仕掛けが備えられている。
その他、墨染を施し、ウエストコピーの紐を絞って着られるオールインワンや、緩やかな仕立てながらも、すっきりとした裾に仕上げたワークパンツなども登場。アノラックフーディーには、スケッチする際に使う画材や筆などを入れる大きなポケットや、袖まくりをするためのドローストリングなどがあしらわれている。着ない時には袖のドローストリングを結び、たすき掛けして持ち歩くことも可能だ。
プリーコピーツ襟を配した大道芸人のブラウスも
また、大道芸人としてパフォーマンスする時に着る、プリーコピーツ襟を配したブラウスも目を引くアイテムだ。襟の高さを低めに設定しラインを調整することで、上品な印象に仕上げた。フロントから見るとシンプルなデザインだが、バックデザインは動きやすいよう背中の生地がふわりと開く仕様に。完全に広がらないように、後ろで紐を結んで留めることができる。