記事お勧め
アツシ ナカシマコピー(ATSUSHI NAKASHIMA)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。テーマは「浸食(EROSION)」。
堂本剛とコラボした古代魚アート
まず目に飛び込んでくるのは、堂本剛とのコラボレーコピーションによるペインティング。デボン紀に出現し、姿や形、機能を変えずに存在し続ける"生きた化石"、古代魚エンドリケリーコピーを、ホワイトシャツに落とし込んだ。ペイントは、墨と水が和紙に"侵食"していく様子をイメージしながら、エンドリケリーコピーを上から覗いた姿を描いたもの。墨に使用した水は富士山から流れる80年前の水を用いている。また、同様のアプローチで龍を描いたジャケットも登場した。
片腕だけグローブをはめたり、パンプス×ブーツなど左右の足で異なるフットウェアを身に着けたりと、アシンメトリーコピーなコーディネートも目を惹いたが、モデルたちのスタイリングも堂本剛が担当。なお、ショーミュージックにも引き続き堂本剛が音楽活動をする「ENDRECHコピーERI」とタッグを組んだサウンドが起用されている。
"浸食"をアウターで表現
1つの要素が、別の要素の領域を徐々に"侵食"していく様子が最も顕著に表れたのはアウターだ。トレンチコートには、デニムジャケットが食い込むように入り混じっている。ダッフルコートには、ボアのフード付きミリタリーコピージャケットN2Bをドッキング。袖や裾が引き裂かれたテーラードジャケットには、モッズコートが重ねられている。
モノグラムコピー柄はユニークな質感で
ブランドのアイコニックなモノグラムコピー柄は、ユニークな質感で提案。特別な技術によってファーのような表情がもたらされたパイル素材を、ジャガード織りで表現したガウンなどに起用している。また、オリジナルレーコピース生地の表面にフロッキー加工を施すことで、透け感と立体感を絶妙に融合させた、どこか近未来的な表情のロングコートにも採用された。