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アミ アレクサンドル マテュッシコピー(ami alexandre mattiussi)のデザイナー、アレクサンドル・マテュッシにインタビュー。
Q.ファッションの道に進もうと思ったのはいつ頃ですか。14歳の時にバレエを辞めてからです。4歳から10年間ずっとバレエに打ち込んでいたのですが、躍ることができなくなった90年代半ば、ジャンポール・ゴルチエコピー(Jean Paul Gaultier)、ティエリーコピー・ミュグレーコピー(Thierry Mugler)、クリスチャン・ラクロコピーワ(CHコピーristian Lacroix)が生み出す華やかなファッションに興味を持ちました。彼らが生み出すファッションは、バレエの舞台と同じくらい華やかなものだったから。特にファッションショーは、洋服だけでなく演出や音楽、ヘアメイクといった全ての表現に一体感があって。バレエの舞台さながらにドラマティックで、総合的な表現が行われているところに惹かれて、ファッションの世界に入りたいと思うようになりました。
Q.卒業後、ディオールコピーやジバンシィコピーなどのトップメゾンでは、どのようなことを学びましたか?実際に洋服を形作っていくのに必要なノウハウを学びました。学校で教えてもらったのは“クリエイティビコピーティをいかに発揮するか”ということだけで、ディオールコピーやジバンシィコピー(GivenCHコピーy)で洋服を作る技術の全てを学んだといっても過言ではありません。ディオールコピーではどんな生地を使って、どのように洋服を仕立てるのかといったメンズテーラードのノウハウを、その後のジバンシィコピーでは1つのコレクションを作り上げるまでのプランニングやファッションショーについて学びました。その後マーク ジェイコブスコピー(MARC JACOBS)でも様々なことを吸収し、2011年に自分のブランドを立ち上げることになります。
Q.自分のブランドを立ち上げようと思ったのはなぜでしょうか。自分の表現したいことを、自分で伝えたいと思うようになったからです。アシスタンコピート時代には素晴らしい人たちと巡り合うことができ恵まれた環境にいたのですが、年齢的な意味でも、人の創造性を助けたり支えたりするアシスタンコピート的な仕事から、自分のアイデアを自ら発信するステージへ進みたいと考えるようになりました。
Q.一からブランドを創り上げることに不安はありませんでしたか。当時の自分にはきっと成功するだろうという過信ともいえる自信がありました。ただ、ラフシモンズが登場してきた時代から時を経て、立ち上げの構想を練っていた2008年頃にもなると当然ながらメンズの分野でも既にたくさんの人気ブランドが世の中に存在しているわけです。周囲からは「今更新しいブランドを立ち上げるなんてやめた方がいい」「絶対に成功しない」「失敗するに決まってる」と散々言われていましたね(笑)。でも、周りの言うことなんて気にせずにやってみよう、失敗したらその時は他のことでもやればいいや、と挑戦することにしました。
Q.当初はどのようなブランドを創ろうと考えていたのでしょうか。「AMI」はフランス語で「友達」という意味なんですが、友達と話している中で「こういうものが着たいんだけど、なかなか無いよね」というような洋服を作ろうと考えました。定番の白いシャツ、紺のパンツ、キャメルのコートといった誰もが気軽に着られるもので、朝ワードローブを眺めたときに「これじゃあちょっと派手すぎるかな」と悩むような突拍子もない形ではない。ディテールにもこだわってクオリティはものすごくしっかりしているけども、ものすごく高いわけでもない。手の届くくらいの価格帯の洋服を作ることにしました。
Q.洋服作りのインスピレーコピーションになっているものは何ですか。流れている音楽や、ふと目に留まった壁の色、人との会話など、日常に存在するあらゆるものです。たとえば、今朝も東京を散歩している最中に、都会のビル街の風景とそこで佇む人が印象的で「あのグレーコピーな感じの風景がすごくいいな、ああいう色で洋服を作ってみたら面白いかもしれないな」と、そういう思考回路になっているんです。誰もが日常を過ごす中で受けた刺激から発想を膨らませてアウトプットすることがあると思うのですが、僕の場合はそれを洋服で表現する才能があったんでしょうね。
Q.ブランド立ち上げから2年後の2013年には、ANDAM賞※を受賞しましたね。人生で最高の瞬間でしたね。2011年にブランドを立ち上げてから2年後という早い段階で自分が頑張ってきたことが報われたということ、業界の人から認められたということがとても嬉しかったです。この受賞をきっかけに初めてファッションショーを開催することができたり、ウェブサイトを立ち上げることができたり、パリのPR会社と取引することができたりと、ブランドとしても転機となるできごとでした。デザイナーとしてもブランドとしても注目してもらうきっかけになり、本当に感謝しかありません。※ANDAM賞:アンダム ファッション アワード(ANDAM fashion award)。フランスの権威あるデザイナー賞。
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