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自分ではなかなか見ることのできない、バックやサイドからの姿。それ故、なんとなく意識が薄れがちになってしまうのも事実。でも例えば街を歩いていて、前を歩いている人の後姿が素敵だと、おっ?と気になってしまうことがある。そのさりげなさや、行き届いたおしゃれからは、ファッション上級者の風格が漂ってくるのだ。
ということで、今回はサイドにポイントを置いていたり、バックコンシャスなルックを中心にピックアップ。今季のコレクションをすでにチェック済みの人も、視線を変えることで違った発見があるかもしれない。また、正面からの写りが多いコレクション写真の中で、後ろ姿やサイドの表情が見えるショットはちょっぴり新鮮に感じる。
360°美しく見えるスタイルで、秋冬のファッションを楽しもう。
危うげな美しさで魅了しグッチコピー(GUCCI)のコレクション。ファーストルックを飾ったのは、ジャガードのブルゾンとペンシルスカートのセットアップ。一見花のようにも見える鮮やかな色彩のシダ模様が、構築的なショルダーラインから始まってからスカートの裾に至るまで、身体のサイドのみを這う。
異素材の組み合わせや、タック、プリーコピーツ使いで前後の印象を変えるのはサカイ(sacai)の得意なテクニック。しっかりとしたウール地のトップスは、バックを流れるように柔らかな素材で切り替え、パンツのサイドにはレザーを挟み込み、裾にはジップを取り付けた。マントのように翻るトップス、光を受けてほのかに光るパンツのレザー。横からのアングルが一番美しく見えるルックだろう。
メゾン マルジェラコピー(Maison Margiela)のバックスタイルは、思わず二度見してしまうインパクトを放つ。長めのレザーべストの背中部分には、切り込みが入れられ、そこに髪の毛を挟んでいるのだ。自分の身体までもをファッションの一部として取り入れたしまう、マルジェラらしいユニークで斬新な提案。
ヨウジヤマモトコピー ( Yohji Yamamoto ) の造形的なドレスは後姿にも、その見ごたえが。
裾にファーの付いたマントが肩から伸びており、その繋ぎ目にはギャザーで立体感が設けられた。写真に写っていない左側には、ペン先のように突起した肩鎧がみられる。黒一色の中で、ここまで多彩なニュアンスをつけられるのはヨウジならでは。
小脇に抱えたハイセンスなバッグだって、横からの姿を彩ってくれる。こちらはバーバリーコピープローサム(Burberry Prorsum)から今季より登場したアイコンバッグ、「クラッシュコピー」シリーコピーズの「ビッグ・クラッシュコピー・ウィズ・フリンジ・アイレット」。無数のレザーのフリンジがつけられた、なんともアイキャッチなアイテムだ。
前からは、お腹についたポケットが愛らしいFWK バイ エンジニアド ガーメンツコピー ( FWK BY ENGINEERED GARMENTS )のフーディー。ふと、後を向けば、アウターを前後逆に着たかのようなユーモラスな出で立ちだ。
かわいいけど、プレーコピーンになりすぎてしまうボーイッシュなスタイルに、こんな技ありのトップスを取り入れてみてはいかがだろう。
アクネ ストゥディオズコピー(Acne Studios)では、キーアイテムとなった構築的なジップアップジャケットに真似ず劣らず存在感を放っている、パンツに注目したい。両脇のウエストコピー部から長い布が垂れ下がっており、同色で且つパンツもワイドなデザインであることから、横からだとロングスカートに見えそうだ。見る角度でその印象が変わるトリッキーな一着。
スウェットトップスは、ストリーコピートでも注目される今季のイットアイテム3.1 フィリップ リムコピー(3.1 Phillip Lim)は、コレクションテーマ"SONOMAMA"の華やかなロゴをプリントしたものを発表。ルックのように、右サイドに配されたジッパーを開ければ、中のアイテムがちらりと覗き、着こなしの幅が広がる。
半袖トップスに、上品な膝下丈のペンシルスカートのセットアップジル・サンダー(JIL SANDER)から。
トップスの袖部分には、一筋のゴールドのラインが。モダンな印象を与える効果と合わせて、セットアップのシンプルなラインの美しさを、より引き立てているようにも思える、魔法のラインだ。